【工房ゆい】お別れ会
3月29日(月)、A支援員が退職しました。
無認可時代のあらかるとから約15年にわたって利用児者の成長を見守ってきた、お母さんのような存在の支援員さんです。
勤務最終日となったこの日は、現在の所属先である工房ゆい生活グループでお別れ会が開催されました。
会は進み、最後に利用者ひとりひとりと握手。
利用者Bさんの順番がやってきました。
Bさんは現在23歳。自閉傾向がありますが、普段はおとなしくイスに座ったらトイレ以外なかなか動きません。声をかけても小さく反応するだけです。
A支援員とは青年期である15歳からのつきあいです。
お別れ会でA支援員の前に立ったBさん。なかなかA支援員と握手をしようとしません。
私たちはすぐに気づきました。
「Bさんは、握手をするとA支援員とお別れになるのが嫌で、握手をしないんだ」
職員一同、ホロリと涙ぐんでしまった場面でした。
そして、私自身振り返りました。
私は退職するときBさんが握手を拒んでくれる支援を提供しているのかと。
利用児者のお母さんであると同時に、支援員の鑑でもあったA支援員。
長い間、本当にお疲れさまでした。